頭皮に分泌される皮脂について。 過剰な脂質の取り過ぎによる皮脂の分泌は、抜け毛の原因になります。 通常、薄毛部分の皮脂は意外と少なく、毛の量が多い部分の皮脂の量は 多いという状態だと思います。 男性ホルモンにより皮脂の分泌は行われるようですが、 この皮脂は、洗髪でサッパリと除去しようとしても後から後から分泌してきます。 この生体機能は、そんな単純なものではないことはご存じのことだと思います。 「洗ってもまた出る」 頭皮にとって必要な皮脂までも除去してしまった場合は、 補充する機能が働きます。 つまり、除去すればするほど補充され、さらに、減ってしまった皮脂量よりも、 余計に増やそうとする生体機能が働くということです。 継続して皮脂を除去し続ける状態が続くことにより、 頭皮の皮脂線は肥大し、大量に皮脂を分泌することになります。 実際に、皮脂を取り除くことは、抜け毛対策うちのひとつではありますが、 抜け毛は少なくなったとしても、頭皮は必要な皮脂が奪われています。 そして、それを補充するために無理がかかり、確実に弱ってくるのです。 発毛の土壌として考える頭皮がこのような状態では、発毛は全く期待できません。 ちなみに、男性ホルモン自体で皮脂線は肥大しません。 皮脂本来の役割は、髪の毛が育つための潤滑油であり、 頭皮に必要な栄養成分が含まれています。 皮脂の分泌が少ない女性や、薄毛の方は、過剰に髪の毛を洗うことで、 栄養成分まで除去するはめになり、その結果、頭皮を傷つけ、 抜け毛を進行させてしまうこともありますのでご注意ください。